竹中平蔵氏によれば、この本がベーシック・インカムの「決定版(バイブル)」とのこと。
BASIC INCOME ベーシック・インカム
フィリップ・ヴァン・パリース、ヤニック・ヴァンデルポルト(共著)
A RADICAL PROPOSAL FOR A FREE SOCIETY AND A SANE ECONOMY
~自由な社会と健全な経済のためのラディカルな提案~
[監訳] 竹中平蔵
「世界が混迷し、社会の分断が進む中、本書は間違いなく今後の政策議論のバイブル的役割を果たす」
まず、冒頭のAPHORISM(アフォリズム:〔賢明な考え方を示す〕箴言、警句)
「持っている金は自由のための手段だが、
追い求める金は隷属のための手段だ」
The money that one possesses is the instrument of freedom; that which one strives to obtain is instrument of slavery.ジャン・ジャック・ルソー『告白』 ベーシック・インカム, p16(Prologue)
Jean-Jacques Rousseau, Confessions
は、なにを暗示しているのか?
このAPHORISMを私的に表現するなら、
「既に所有しているMONEY(金銭、通貨、お金、資金、財産)は自由のための手段として生かせるけど、(欲望のままに、生活のために、ローンを支払うために、…)これから追い求め、お金を稼ぐ行為は、自らすすんで奴隷への道に向かっているようなものだ。」
となる。
なお、私が自分に課しているRuleに、
「原書が英語(ラテン語、フランス語、ドイツ語、…じゃなく)で書かれているなら、英語版も精熟思読して鑑賞エセ―せよ!」
というのがある。
ただこの本は、「監訳者まえがき」で、あの竹中氏でさえ、「非常に格調高く難解な英語で書かれており…」と語っているわけだから、私などが手に負える代物じゃない。
∴英語版は購入せず、禁を破って日本語訳「のみ」で、鑑賞エセ―してみた(笑)
まあ、竹中氏が監訳者だから、「自分がNudge(ナッジ)したい内容」になっているだろうから、それでよし…
その証拠に、この本は、耳障りのいい美辞麗句なNarrative(講釈)でいっぱいだ!
あれから数ヶ月後、我慢しきれず、英語版を買ってしまった(笑)
さあ!ということで、この続きは後日、気が向いた時に追記していくことにする。